ボディメイクトレーナー Lily さん
PROFILE
愛知県の4年制大学を卒業後、ダンサー活動を続けながら会社に4年勤める。全国1位の売り上げを達成し、コロナを期に退職。トレーニングと出会いBEST BODY JAPAN 2020年初出場にてFINALIST TOP10入りを果たし、Yahoo! Newsに掲載される。
現在は、一人ひとりの心に寄り添うパーソナルトレーナーとして都内で活動中。自身でアクティブウェアブランド「SARUME」オーガニックヘンププロテインブランド「Mikoto」を一から手掛け、日本文化を世界へ発信する。
直感とトレーニングで導く自分らしさ
会社員からボディメイクトレーナー、そしてアパレルブランドへ
女性の可能性を引き出す新時代のウェルネスクリエイター
現在の活動について教えていただけますか?
ボディメイクトレーナーとして、皆さんの体を健康で美しくなるサポートをしています。都内を中心に、マンツーマンのパーソナルレッスンを提供しています。同時に、着るだけでスタイルアップして自信が持てるアクティブウェアブランド『SARUME ( サルメ )』と、オーガニックヘンププロテイン『Mikoto ( ミコト )』というブランドも運営しています。
現在の活動に至るまでの経緯を教えていただけますか?
愛知県の大学を卒業後、新卒で美容機器メーカーに入社しました。当時は会社員として働きながら、夜はダンサーとして活動するという生活を送っていました。その後、人材紹介会社に転職し、コロナ禍を迎えます。そこで『自分が本当になりたい女性像ってなんだろう』と深く考えるきっかけがあり、思い切って新しいことに挑戦することを決意しました。

トレーナーを目指したきっかけは?
コロナ禍でトレーニングを始めたところ、ジムのパーソナルトレーナーの方からボディコンテストへの出場を勧められました。当時は今より8キロほど体重が重く、自己肯定感も低かった時期でした。でも『これは挑戦しろということだな』と思い、本気でボディメイクに取り組みました。
結果、初出場で上位入賞を果たすことができ、体型だけでなく、肌の調子も表情も大きく変わりました。何より内面がポジティブになりました。食事と運動習慣でここまで人は変われるんだと感動し、この経験を1人でも多くの人に伝えたいと強く思うようになりました。
ブランド展開についても教えていただけますか?
全て自己資金で、工場探しから始めて一から作り上げました。特にアクティブウェアブランド『SARUME ( サルメ )』は深い想いが込められています。実は2年前、健康面で大きな転機がありました。その時の入院生活でじっくりと自分と向き合う時間ができ、『本当にやりたいこと』が見えてきたんです。
名前は天宇受売命(アメノウズメノミコト)、後の猿女(さるめ)君から頂いております。日本の神楽の起源であり、日本最古の踊り子としても知られています。そんな彼女の常識にとらわれず、自由に自分を表現する美しさに惹かれました。

日本にはまだ、アジア人の体型に合ったスタイルアップするトレーニングウェアが少ないんです。着るだけで形が良く見え、自信が持てる。その自信が、その人の才能を開くきっかけになれば。そんな思いを込めています。
カラーも全て和に因んだ名前を付けていて、『墨』『ほうじ茶』『抹茶』『黒茶椀』『利休茶』など、千利休をコンセプトにしたり、コレクションごとで日本の歴史を感じさせるカラー展開やデザインに拘って作っています。新作の『Obijime Hoodie』は1948年(創業76年)から京都府宇治市にある『くみひも昇苑』様に一つひとつ手作業で作って頂いた帯締めを使用しており、日本の美しい伝統工芸を感じる一品となっております。このようにして、古き良き日本の文化と自然の美しさを思い出すきっかけにもなってほしいと思っています。

今後の展望についてはいかがでしょうか?
最終的には海外展開を視野に入れています。『Mikoto Gym』として、日本の美しさや文化を世界に発信していきたい。また、古民家でのヨガや瞑想、お茶のレッスン、トレーニング、呼吸法など、ウェルネスを感じられるイベントも企画したいですね。自然豊かな場所での合宿なども考えています。
自身の感性を磨くために、特に心がけていることはありますか?
自分がときめくものには積極的に会いに行くようにしています。特に起業前には、理想とする女性経営者を5人ほど見つけて、その方々の発信や言葉に触れるようにしました。今でも決断に迷った時は『この人だったらどうするだろう』と考えます。 でも大切なのは、誰かになろうとすることではありません。憧れの人たちの要素と、自分らしさをミックスした『オリジナル』を作ること。自分をよく知り、愛することが、夢を叶えることに繋がると信じています。
働く女性へのメッセージをお願いします。
自分の心がときめくものを見つけることが何より大切だと思います。私は30歳前にそれに出会えて、人生が大きく変わりました。決して簡単な道ではありませんが、自分の直感を信じて進んでいけば、必ず道は開けます。 プライベートでは、将来的に自然豊かな場所で暮らしながら、おばあちゃんになっても自分の発信を続けていきたい。先祖から受け継いだものを、精一杯表現し尽くして人生を終えたいと思っています。

