INTERVIEW

ジュエリーデザイナー、アートディレクター MIZUKIさん

ジュエリーデザイナー/アートディレクター MIZUKIさん

PROFILE

大阪芸術大学卒業後、オーダーメイドジュエリーのデザイナーとして年間1000人以上のお客様へデザインを提案。退社後、2021年より「このジュエリーより輝く、自分が好きだ。」をコンセプトに掲げるジュエリーブランドAPARTRYをスタート。
2024年、自身初の著書『センスのいい人だけが知っている「自分なりのキレイ」のつくりかた』は発売2ヶ月で3度の増刷となりAmazonベストセラーに選ばれる。

センスと美学で叶える、自分史上最高のキレイ
美容好きの発信者から女性の日常を彩るジュエリーデザイナーへ

現在の活動について教えていただけますか?

ジュエリーブランドの運営と美容系の発信を中心に活動しています。昨年秋に著書も出版しました。

センスのいい人だけが知ってる自分なりのキレイのつくり方』という本です。

実はSNSでの発信は完全に趣味の延長から始めたんです。1年で2万人ほどフォロワーさんが増えて、同年代の方から美容に関する相談が多く寄せられるようになりました。

特に印象的だったのは、周りから見るととても可愛い方や綺麗な方なのに自分に自信が持てないという女性が本当に多いことを知り、もっと力になれることはないかな…と真剣に考えるように。それでSNSの発信だけではなく本を書くことにしました。

ジュエリーブランドは、オンラインはもちろん、定期的に都内、大阪の商業施設などでポップアップショップも開催しています。実際に商品を手に取って試着して『これ、私に似合うかな』って悩んでくださるお客様との出会いも大切にしています。

仕事中のMIZUKIさん

キャリアの変遷を教えていただけますか?

芸術大学の金属工芸学科を卒業後、新卒でジュエリーデザイナーとして就職しました。

4年半ほど働いてすごく良い経験になったんですが、その後、SNSで美容の相談に乗るようになって、たくさんの同世代の女性と出会う機会がありました。トータル100人以上の方のお話を聞くとみんな美容やファッションの悩みを抱えていて、美容のアドバイスだけではなく『自分にできることで、もっと女性たちの日常に寄り添うことができないかな』って考えるようになったんです。

せっかくなら、ジュエリーの経験とスキルを活かして女性たちの毎日をより輝かせるサポートしたいと思いが強くなりブランドの立ち上げを決意しました。

センスを磨くために、どのようなことをしたらよろしいでしょうか?

これは私もずっと試行錯誤してきたことなんですが、まず大切なのは好きなものだけに縛られないこと。

例えばファッションだったら、自分の好きなテイストは絶対にあると思うですが、それだけを追いかけるのではなく、いろんなスタイルを『とりあえず知ってみる』ということから始めると、そもそもの好きなテイストの中でもより感性が磨かれていくと思います。

センスのいい人ってTPOに合わせて『この場面にはこれが合うよね』っていろんな引き出しを開けられる人ですからね。

それからこれは意外と見落とされがちなんですが、歴史を知ることも大切です。

昔から愛され続けている名作映画などを見てみると『あ、あのファッションの原点ってここにあったんだ』とか、普遍的で本質的な美しさを発見できたりするんですよね。

ジュエリーをデザインするMIZUKIさんの手元

著書には「自分だけの美学を持て」とありますが、「美学」について、どのようにお考えですか?

これは、かなり個人的な経験なんですが、私自身小さい頃に容姿のことで否定的なことを言われた経験があって『あなたは可愛くないからその服は似合わない』みたいなことを言われてすごく傷ついたんです。

でも、逆にそれが綺麗なものへの強い憧れになりました。
美しさについてたくさん学ぶとわかったのですが、「可愛い」「可愛くない」ってすごく主観的な感覚。誰かに「可愛くない」と言われたからって=「美しくない」ではないんです。

美学を持つということは単に見た目を整えることじゃなくて、自分の本心と向き合うことだと思っています。
『綺麗になりたい』という気持ちの奥に何があるのか、自分はどんな人生を送りたいのか、そういうことと向き合えた時、本当の意味での自分なりの美しさが見えてくるんじゃないかなって思います。

ジュエリーデザイナー、アートディレクター MIZUKIさん

ジュエリーブランドのコンセプトについて教えていただけますか?

このジュエリーより輝く自分が好きだ』というメッセージをコンセプトにしています。

ジュエリーって、ただ身につけて綺麗になるだけのものじゃないと思うんです。それを着けることで『今日は新しい場所に行ってみよう』とか『いつもと違うファッションに挑戦してみよう』とか、そんな一歩を踏み出すきっかけになってほしいです。

また素材選びにもこだわっていて18金などの本物の素材を使うのはもちろん、ダイヤモンドは環境や人権に配慮したラボグロウンダイヤモンドを使用しています。

実は天然のダイヤモンドって、児童労働や環境問題に関わっていることが多いんです。でも、ラボグロウンダイヤモンドなら土地を荒らさず、人にも優しい選択ができる。 外見の美しさだけじゃなく内側からも輝ける、そんなジュエリーを作っています。

今後の展望についてお聞かせください

具体的な目標として、1日3時間労働で年収1000万円を掲げています。

これってすごく夢物語みたいに聞こえるかもしれないんですが、特に女性って将来出産の可能性もあるじゃないですか、そうなると時間もお金も両方の自由が必要だと思うんです。

男女ともに、子育てに時間を使いたいと思っても、現実は共働きじゃないと難しくて『しょうがないよね』って諦めている人も多いと思います。

でも、私はそれを変えたい。投資収入を得たり、知的財産で印税収入を得たり、人を雇って事業を回したり、いろいろな方法はあると思っています。

ただ、そういう生き方を実際に見せている人ってまだまだ少ないですよね。だから私自身が『こんな働き方もできるんだよ』っていう可能性を示して、輝く女性のロールモデルになれたらいいなって思っています。

キャリアアップして素敵な人生を送ろう
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