インフルエンサー Kanakoさん
PROFILE
北海道出身。22歳で沖縄へ移住、その後に台湾に1年間住み、現在は東京でインフルエンサー活動をしています。元旅行添乗員で日本一周の経験もあり。グルメ、旅行、ファッションが好きで、素敵なホテルやお店の紹介をしています。
夢を戦略的にキャリアへ、好きを仕事に変えた私らしい働き方
地方都市からはじまった、憧れのライフスタイル実現への道のり
キャリアのスタートについて教えていただけますか?
札幌出身で、高校卒業後は通信会社に就職しました。実は小さい頃からテレビやCMに出たい夢があったんです。しかし、地方ではなかなかそのような機会がなく、まずは社会人としての基礎を築こうと考えました。
その後沖縄へ転勤を希望して、働きながら海外にも興味が出てきて、台湾でワーキングホリデーも経験しました。そこから個人で仕事がしたいと思い、アマゾンで中国から輸入し販売を始めました。

SNSを仕事にするためには?
まずは好きなことを発信するのが一番大切だと思います。お店に入ったり地元の居酒屋やバーに行ったりするのが好きで、そこで得た情報を発信しています。特に『1人だとバーに行きにくい』という声もよく聞くので、1人でも行けるおすすめの場所とか、そういう実用的な情報を心がけています。
結構地味な作業も多いんですけど、好きだからこそ続けられるんです。自分の興味が変わっていくのに合わせて、発信内容も自然に変化していく。そうすると同じように興味を持ってくれる方が見つかって、そこからまた新しいつながりが生まれていくんです。
高級ホテルなど、華やかな生活が印象的ですが、実現方法を教えていただけますか?
コロナ禍での価格下落を活用しました。2~3万円のホテルが3千円、20万円クラスのホテルが3万円で泊まれる時期があって。その機会を活かして、自己投資として実費で宿泊し、コンテンツを作成していきました。それを継続的に発信することで、徐々にホテル側からお声がけいただけるようになりました。
それとマイレージやクレジットカードのポイントの活用も重要です。入会ポイントを研究したり、黙っていては入ってこない情報なので、ネットでポイント情報を発信している方をチェックしました。そうして計画的に貯めたポイントやマイルを活用することで、旅行にかかるコストを最小限に抑えています。見栄えのする投稿の裏にはこうした地道な工夫があるんです。

お1人での行動が多いようですが、そのきっかけは?
20歳くらいから1人旅を続けています。最初から1人行動が得意だったわけじゃないんですが、地元にいる時とは違う自分になれる感じがして。1人で行くと地元の方との交流も生まれやすいんです。
実は今のバーの仕事も、20歳の時の沖縄1人旅がきっかけなんです。立ち寄ったバーで地元の方々と仲良くなって、移住の相談に乗ってもらったり、家を探すのを手伝ってもらいました。その経験でバーという場所が好きになって。そこから10年以上経って、お酒関係で知り合った方々との縁で、今の広報の仕事につながりました。
SNSでは常に旅をされているように見えますが、実際の生活は?
実はほぼ都内にいます(笑)旅行は月に1回程度で、長くても1週間。何もない時は都内の仕事だけです。フリーランスは、会社員の時と違って完全な休みは取りにくいんです。時間は自由に使えますが、メリハリをつけないと時間管理が苦手な私は、寝る直前まで作業することもあります。プライベートと仕事の境界線があいまいになりがちですが、好きなことを仕事にできているので、それも含めて充実していると感じています。

フリーランスとして、収入の安定性はどのように確保されているんですか?
複数の収入源を持つことを意識しています。インフルエンサー活動、PR案件、バーの広報、ホテルプロモーション、キャスティング業務など。一つの仕事から次の仕事が生まれることも多いので、どんな小さな案件でも丁寧に対応することを心がけています。
これから同じように挑戦したい方へのアドバイスをお願いします。
誰でも、人より詳しい分野や特技があるはずです。それは自分で思っている以上に、一般の方々にとって価値のある情報かもしれません。時には信じられないくらいの知識を持っていて、その分野では先生になれるレベルの方も多いんです。その分野の『専門家』という気持ちで発信を続ければ、必ず誰かの役に立ち、結果につながると思います。
ただし、継続は本当に重要です。私の周りでもSNSでの発信を始めた方は多いのですが、時間がないなどの理由で途中で諦めてしまう方がほとんどです。でも、1年以上続けられた方は、かなりの確率で結果を出せています。『続けること』これが最大の成功の秘訣だと思います。

