INTERVIEW

美容ナース、インフルエンサー 山岡葵さん

美容ナース、インフルエンサー 山岡葵さん

PROFILE

(美容ナース/インフルエンサー/モデル/SNSコンサル)
10年以上の看護師経験と、美容外科・美容皮膚科での勤務を経て独立。現在はフリーランス美容看護師として現場に立ちながら、美的リーダーズとしても活動中。SNS総フォロワー約15万人の発信力を活かし、インフルエンサー・モデル・SNSコンサル・動画制作・企業タイアップなど幅広く活躍している。

専門知識をベースにひとつの肩書きにとらわれない働き方
ユーザー目線になった次なる女性の美容法を提案

現在の働き方について教えてください

看護師としてのキャリアは、虎の門病院の循環器内科での3年間の勤務から始まりました。その後、美容外科に1年半、美容皮膚科に8年間勤務し、延べ10年以上にわたって医療の現場で経験を積んできました。

現在は、フリーランスの美容ナースとして非常勤でクリニックに勤務しながら、美容に特化したインフルエンサー・モデルとしても活動しています。

ナース業と並行して行っていたモデル業やInstagramでの美容発信が徐々に広がり、現在ではSNSの総フォロワー数は約15万人に。なかでも美容専門のアカウントは、半年で8万人に増加した実績があり、この経験を活かして美容クリニックのSNSコンサルティングや動画制作、企業とのタイアップなど、発信を軸とした幅広い業務を手がけています。

美容皮膚科ナースからインフルエンサーになった経緯は?

現場で働く中で、美容医療への不安や誤解を持つ方が多いと感じ、もっとリアルな目線で情報を届けたいと思うようになりました。

当時はSNSをモデルとしての活動紹介や日常の記録に使っていたのですが、美容やライフスタイルなどの情報が混在していて、見る側にとっては少し分かりにくい状態でした。そこで、美容に特化した新しいアカウントを立ち上げ、「ダウンタイムの様子」や「垢抜け前の自分」など、自身の変化の過程を包み隠さず発信しはじめました。

取り繕わない等身大の自分を見せることで共感が生まれ、フォロワーも自然と増えていきました。

また、モデル業での経験から、被写体としての見せ方や、カメラマンさんに教わった構図の作り方・光の使い方なども、写真や動画の撮影・編集に活かされています。今の活動で「魅せ方がいい」と言っていただけることがあるのは、そうした背景があるからだと思います。

化粧品の新製品発表会に参加する山岡葵さん

葵さんが考える“美容法”とは?

私にとっての美容は、ただ肌や見た目を整えるものではなく、「自分をいたわる時間」や「心の余白」をつくるための手段でもあります。

基本にしているのは、エビデンスに基づいた美容習慣と、無理なく続けられるバランスです。自分の肌と向き合い続け、正しい知識を正しく取り入れること。一方で、やりすぎず“肌の休息日”をつくることも重視してます。何を使うかより、「どう向き合うか」。それが長く続けられる美容法だと思っています。

「-10歳」を叶えるためにやるべきことは?

「若く見える人」に共通しているのは、未来の自分に投資する意識を持っていることだと思います。

たとえば、ハリが気になりはじめる前にイオン導入や光治療を取り入れる。シミが濃くなる前にケミカルピーリングで肌の代謝を整える。シワが深くなる前に、筋肉の動きを整えるボトックスで予防する。美容医療は“悩みを解決するもの”ではなく、“悩みを予防する手段”として、無理のないペースで取り入れていくのが理想です。

また、UVケアやスキンケア、睡眠・食事・運動といった日々の積み重ねも将来の肌にしっかり反映されると感じています。

今の自分の選択が、未来の自分の“貯金”になる。そう信じて、焦らずコツコツと積み重ねていくことが、10年後に自分を好きでいられる秘訣だと思います。

美容施術を受ける山岡葵さん

今後の美容医療について、どう考えていますか?

美容医療は、これからもっと「パーソナライズ」と「信頼」が重視される時代になっていくと感じています。

技術が進化する一方で、選択肢も増えすぎて、「何を選んだらいいかわからない」という声も本当に多いです。その中で重要なのは、どんな情報源から選ぶかという視点です。

私自身、美容医療はあくまでも「自分を大切にする手段のひとつ」だと思っています。だからこそ、不安なく安心して受けられる環境づくりや、透明性のある発信が必要だと考えています。

発信者としても、これからは単なる体験談やPRだけでなく、「信頼できる第三者目線での情報提供」が求められる時代になっていくと感じています。

今後のセルフプロデュースで考えていることは?

今後は、「美容」だけでなく、「ライフスタイル」全体を通して“心地よく生きる選択肢”を発信していきたいと考えています。

美容は、自分の機嫌を取るための手段でもありますし、歳を重ねることを楽しむための武器にもなります。その価値をもっと多くの人に伝えていきたい。

また、美容医療の分野では、発信者としての経験を活かして、個人とクリニックをつなぐパーソナルマッチングのような仕組みにも携わっていけたらと考えています。

自分自身が“媒体”として信頼される存在になれるよう、これからもアップデートを続けていきたいです。

国際女性デーのキャンペーンに参加する山岡葵さん

今後の働き方について教えてください

ひとつの肩書きにとらわれない働き方」がこれからの私のテーマです。

美容ナースとして医療の現場に立ち続けながら、発信者としての視点を持ち続ける。どちらか一方ではなく、両方の視点を行き来できることが、私の強みだと感じています。

今後は、リアルイベントやセミナーなど、SNSだけでなく「人と直接つながる場」での発信にも力を入れていきたいです。また、クリニックや企業との新しいコラボレーションの形も模索していけたらと思っています。

「好き」と「得意」をかけ合わせて、誰かのきっかけになれる働き方を目指したいです。

プライベートの過ごし方について教えてください

プライベートでは、実はけっこうアクティブ。ゴルフも旅行も大好きです。シミが気になるからといって、好きなことを我慢したくないので、しっかりUVケアを徹底して、やりたいことを思いきり楽しむようにしています。 愛犬との毎日の散歩も欠かせませんし、人と会って会話することも大好きです。美容の刺激は、やっぱり人からもらうことが多いので、あえて外に出ていく時間も意識的に作っています。

キャリアアップして素敵な人生を送ろう
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