アクセサリーブランド「felice」代表 / デザイナー / モデル sakiさん
PROFILE
アクセサリーブランド 「felice」 を立ち上げ、代表として経営に携わりながら、自らデザインから発注・発送までを一貫して手がけています。公式オンラインショップをはじめ、ZOZOTOWNやPOPUPなど幅広い販路で展開し、多くのお客様にアクセサリーを届けています。
また、デザイナーとしての活動は、ホテル「ESPACIO」(運営:興和株式会社)のスタッフ用クリップや帯留め、アクセサリーのデザインなど、法人案件にも広がっています。
さらにモデルとしても、ブライダルやアパレルを中心に活動し、表現する立場からもファッションやライフスタイルの魅力を発信しています。
「身につけるだけで自信が持てる、笑顔になれるようなアイテムを届けたい」という想いを軸に、デザインと表現の両面から活動を続けています。
想いを込めたデザインが人の心を動かす~多拠点生活で自然からインスピレーションを得る、アクセサリーデザイナーの自由な働き方~
現在のお仕事について教えてください。
大学卒業後は、モデルとアパレル販売員という二つの仕事を経験しました。
その後、医薬品メーカーにて3年間勤務する中で、趣味としてリボンアレンジメントのスクールに通い始めました。ものづくりの楽しさに夢中になり、「これを仕事にしたい」と強く思うようになったのです。
リボンアレンジメントをきっかけにアクセサリー制作へと広がり、現在は自身のアクセサリーショップを経営しています。
ありがたいことに、私のインフルエンサーとしての活動が企業様の目に留まり、ホテルのアクセサリーやジュエリーのデザインをご依頼いただく機会にも恵まれました。現在は、ホテルのアクセサリーデザインを担当する一方で、モデルとしても活動を続けています。
好きなことを仕事にできた背景は?
最初はあくまで趣味として始めたので、「これを続けていこう」とは考えていませんでした。ところが、友人から「買いたい」と言ってもらえるようになり、さらにインフルエンサーやモデルの友人が多かったこともあって、自然と拡散され、少しずつ広がっていったんです。
もちろん、思うように売れない時期もたくさんありました。けれど、POPUPを定期的に開催したり、試行錯誤を繰り返してがむしゃらに取り組んでいくうちに、自分なりのやり方が見えてきて、徐々に売れるようになっていきました。
不安というよりも、「楽しいから続けられる」という感覚が大きくて、それが今につながっていると思います。

競合の多いアクセサリー業界で成功されている理由は?
私の強みは、アクセサリー一つひとつに「想い」を込めてお届けしていることだと思います。その想いに共感してくださる方が、自然とお客様・リピーターとなってくださっているんです。
例えば、旅行先で出会った花に心ときめき、その花言葉を調べたら、まるで自信を与えてくれるような意味を持っていたことがありました。私は「そういう女性になっていただけたら」という願いを込めてデザインに落とし込み、ホームページやSNSで発信しています。その想いに感動した、とお客様からお声をいただけることも多いです。
さらに、出会ったご縁を大切にしたくて、すべてのお客様に手書きのお手紙を添えています。アクセサリーだけで終わらない“心のつながり”を築けていることが、私のブランドの差別化につながっているのだと感じています。
普段はどのような働き方をされていますか?
日々の業務では、ご注文いただいた商品の発送や、ZOZOTOWNへの出荷作業を行っています。その他の時間は新しいデザインを考えたりと、忙しくも充実した毎日を過ごしています。
仕事をしている時間が本当に楽しいので、あまり「仕事」という感覚はありません。もちろんプライベートの時間も大切にしていて、旅行にもよく出かけます。旅先で写真を撮ったり、そこで得た体験が新しいインスピレーションにつながることも多いんです。
多拠点生活について教えてください。
辛い出来事をきっかけに始めた多拠点生活ですが、今では自分にとても合ったライフスタイルだと感じています。都会でインプットをした後は、自然の中で思い切りリフレッシュする。そのメリハリが心の余白を生み、新しいデザインの発想にもつながっています。
現在は「SANU 2nd home」というサービスを利用しながら、都内と自然を月の半分ずつ行き来しています。この生活を始めてから、デザインを考える時間がさらに楽しくなりました。

仕事をする中で変化したことは?
「自分の目で見ることの大切さ」を強く学びました。ホテルや旅館のアクセサリーをデザインする際には、資料やヒアリングだけでなく、必ず現地に足を運び、その空気感や求められる雰囲気を体感するようにしています。
また、ブライダルモデルとして活動する中で、私の写真を参考に「このポーズで前撮りをしたい」と言ってくださる方が増えました。一生に一度の撮影に選んでいただけることの重みを感じ、体型管理やポージングの研究をこれまで以上に大切にしています。
ご家族から受けた影響について教えてください。
父は田舎で電気屋を営んでおり、幼い頃から「人とのご縁と感謝で仕事が成り立つ姿」を見て育ちました。小さなお店でも誠実に向き合い、多くの人から愛される父の姿は、私にとって誇りです。大きさや知名度ではなく、目の前の人に誠実に向き合うことこそが仕事の原点だと教えてくれました。
そんな父を支え続けた母の優しさも、私が大切にしたい価値観のひとつです。
パートナーとの関係について教えてください。
私は自由な性格ですが、そんな私を理解し、常に応援してくれる主人には心から感謝しています。遠征でのポップアップにも必ず同行してくれ、どんな時も話を聞いてくれる存在は、私にとって一番のメンターでもあります。
主人がフルリモートの仕事をしているからこそ、この多拠点生活も実現できています。車の運転が苦手な私をどこへでも連れて行ってくれ、搬入作業なども快く手伝ってくれるんです。これからも感謝を伝え合いながら、夫婦として一緒にさまざまな景色を見ていきたいと思っています。
将来の目標について教えてください。
「どうなりたいか」よりも「どうありたいか」を大切にしています。目の前の人をどれだけ幸せにできるか、幸せの総量をどれだけ増やせるかを常に意識し、感謝の気持ちを忘れずにいたいと思っています。
今こうして仕事を続けられているのは、人とのご縁のおかげです。その環境を与えてくださった方々に恩返しができるよう、これからも努力を重ねたいです。
また現在はジュエリーのCADを学び始めており、アクセサリーだけでなくジュエリーの分野にも広げて、多くの人の幸せに携われるようになりたいと考えています。いつかは自然豊かな場所にアトリエを構え、自分の空間で創作活動をしてみたいですね。

20代、30代の女性へのメッセージをお願いします。
まずは小さなことでもいいので、自分の「興味があること」に触れてみてください。学んでいくうちに、本当にやりたいと思えた時には、自然と行動に移せるはずです。
私自身も、最初はリボンアレンジメントから始めましたが、その先にアクセサリーへつながるとは想像していませんでした。どんなことでも「やってみたい」という気持ちを大切にしながら挑戦していくうちに、自分に合うものが見つかっていくと思います。
そして何より大切なのは、人とのご縁だと感じています。私もたくさんの方に支えられて今があります。感謝の気持ちを持ち続け、恩返しをしたいという想いがあれば、きっと道は続いていくはずです。


