INTERVIEW

須田真衣さんプロフィール

ノーファンデ美容研究家/モデル 須田真衣さん

PROFILE

13年間大手スキンケア会社で美容部員として働く。その間に2児を出産。
コロナ禍で産休から復帰し、子育てしながらの働き方を模索。保険会社勤務を経て現在ノーファンデ美容研究家としてSNS、を中心に美容法を発信中。美的リーダーズ、モデル、スリーププランナー。

人生100年時代、35歳からの新しいキャリア~13年間の美容部員経験から学んだ、ママでもノーファンデで自信を持てる生き方~

現在のお仕事について教えてください。

38歳で小学生2人のママをしながら、ノーファンデ美容研究家として活動しています。13年間、美容部員をしていた経験を活かして、美容の知識や生活習慣の大切さをSNSを中心に発信しています。

美容医療にそれほど頼らなくても、毎日の積み重ねで生活習慣を気をつけていると、ママになってもノーファンデでキレイでいられることをお伝えしています。また、美的リーダーズの一員として、美的雑誌を通じて時短美容を中心に活動もしています。

最近ではジュエリーのプロデュースも手がけています。アラフォーになると、着飾るというよりは自分が本来持っている肌や髪、爪などの美しさを磨いていくことが大切だと考えていて、ジュエリーも本物の天然ダイヤにこだわってプロデュースしています。本物が持つ元々の輝きを大切にしたいという想いで取り組んでいます。

美容への深いこだわりの原点について教えてください。

実は最初はスキンケアよりもメイクなど、華やかな部分に興味があって入社しました。でも25歳の時に人生で初めて深刻な肌荒れを経験したことが、私の美容観を大きく変えました。

仕事でミスをしてストレスを感じた時期に、それまで経験したことがないような肌荒れに見舞われたんです。ニキビが治らないうちに他の場所にもニキビができる状態が続いて、肌が荒れると本当にネガティブな気持ちになり、人に会いたくなくなりました。
美容部員としてお客様に接客していても、自分の肌を見られているような気分になって、どんなにキレイな服を着ても、新しいコスメを使っても、肌がキレイじゃないと自信が持てないということを痛感しました。土台がキレイだったら何を付けても映えるし、何を着ても自信を持てる。肌の美しさの重要性を身をもって学んだ体験でした。

その時にピーリングなどの美容医療も試したのですが、私には合わなくて。そこで食生活を見直し、酵素やビタミンのバランスを意識したり、睡眠、洗顔の仕方、お湯の温度まで、本当に細かいことを一つ一つ気をつけるようにしました。肌を中心とした生活を3ヶ月続けたら、本当にキレイになって滅多に荒れなくなったんです。

須田真衣さん

日常のケアを重視される理由は?

どんなに良いものを使っても、使い方や使う量、日頃の生活リズムが整っていないと効果は期待できないと思います。何かを急にやるというよりも、日頃のケアや習慣の積み重ねが一番大切だと考えています。

私の実家は農家をしていて、小さい頃から朝採れ野菜でグリーンスムージーのようなものを母が作ってくれていました。納豆味噌汁が基本で、パンはほとんど食べずに育ったんです。今振り返ると、令和になって見直されている食生活を母が小さい頃からしてくれていたのかなと思います。そういう土台があったからこそ、生活習慣を整えることの効果を実感できたのかもしれません。

働き方について大きな決断をされていますね。

子育てをしながら会社員として働く難しさを実感する出来事がありました。出産後に復帰した時がちょうどコロナ禍で、美容部員はリモートができない職種です。小さい子どもはよく熱を出すので、月に何回かしか出社できない状況になりました。

会社は理解してくれましたが、自分の存在価値を見出せなくなってしまったんです。フリーランスで活躍している友人を見て、自分の働き方について考えるようになりました。家でできて、どこでも働けるような仕事で、自分の存在そのものに価値を感じられるような働き方をしたいと思うようになりました。

一度保険会社に転職し、9時5時で働きながら、朝4時起きでインスタグラムの投稿を作成したりしていました。大変でしたが、やりたいことがあるから楽しかったですね。フォロワーが増えて業務委託のお仕事もいただけるようになり、1年で独立することを決めました。

子育てしながら働くことの難しさをどう感じられますか?

日本の社会では、子育てに対してどの選択をしても周囲からさまざまな声がかかると感じています。働けば「子供との時間が心配」と言われることもあれば、家にいると「もっと広い世界を見せてあげた方がいい」と言われることもある。子育てと仕事を両立する中で、選択肢がまだまだ限られていると感じる場面もあります。

主に接客経験を積んできたこともあり、事務経験もない状態で、6時のお迎えに間に合うような職場を探すのは本当に困難でした。やりたいことを仕事にするのは、雇用されている立場では難しいと痛感しました。だからこそ、自分自身に強みを身につける必要があると思ったんです。

須田真衣さん

SNSで注目を集めるきっかけについて教えてください。

リール機能ができた頃に、フルメイク動画を投稿するようになりました。半顔だけを見せて、肌が一番キレイに見えるライティングで、テンポよく仕上げるスタイルが当時のトレンドだったと思います。

一本の動画で9000人ほどフォロワーが増えて、2万人くらいになると企業様からお仕事をいただけるようになりました。これまでフォロワーの方とコミュニケーションを大切にしてきましたが、SNSでの発信が広がる中で、より一人一人との繋がりを深めたいという想いが強くなっています。今後はフォロワーの方をもっと知りながら、関係性を育んでいきたいです。

今後の展望について聞かせてください

人生100年時代と考えると、35歳でSNSを始めた当時は遅いスタートだと思っていましたが、実はまだ人生の3分の1程度しか生きていないんですよね。まだまだ可能性は無限にあると実感しています。

だからこそ、挑戦に迷っている方へ「今からでも遅くない」とお伝えしたいです。美容の分野では、誰かの前向きな一歩を応援できるような、信頼される存在を目指しています。

具体的には、ミストを開発したいと考えています。朝晩のスキンケアだけでなく、日中にミストで肌を整えるという新しい習慣を提案していきたいんです。美容部員として培った経験を活かして、日中の肌ケアの大切さを多くの方に伝えていきたいと思っています。

須田真衣さん

20代、30代の女性へのメッセージをお願いします。

現在の選択に責任を持って、前向きに歩んでいけばきっと道は開けると思います。人生100年時代、まだまだ時間はたっぷりあります。何かを始めるのに遅すぎるということはありません。

美容において大切なのは、実は毎日の生活習慣だったりします。睡眠、食事、洗顔…ほんの少しの積み重ねが、数ヶ月後、数年後の肌に優しく返ってきてくれると思っています。

そして、もし今の環境に違和感を感じているなら、その気持ちを大切にしてください。小さな一歩でも、踏み出すことで新しい景色が見えてくるはずです。自分らしい人生を歩むために、勇気を持って前進していってほしいと思います。

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