インフルエンサー/モデル/ライブコマーサー/ブランドプロデューサー 橘 あやかさん
PROFILE
短大卒業後、幼稚園教諭として5年間勤務。その後夢だった芸能活動開始。
レースククイーンやグラビアアイドル、ライバー、タレント、女優業で活動を始める。女性ファッション誌「with」「美的」の読者モデルとして活動後、「美人百花」の専属読者モデルとして活動開始。
10年間ライブ配信業界で活動を経て、ライバー経験とモデル経験を活かし、友人とファッションブランド「Prima on air(プリマオンエア)」を立ち上げる。
現在はプロデューサー兼ライブコマーサーとして活動中。
ライバーからプロデューサーへの華麗なる転身~「無駄な経験なんて一つもない」すべてを糧に変える生き方~
これまでのキャリアについて教えてください。
現在はモデルとして活動しながら、女性4人で立ち上げたファッションブランド『Prima on air』のプロデューサーをしています。
実は私、最初は幼稚園教諭だったんです。短大の保育学科を卒業して、5年間幼稚園で働きました。昔から小さい子の面倒を見るのが好きで、中学生時代には地域の子どもたちをキャンプに連れていくような活動も行っていました。
幼稚園教諭への憧れもあり、まずは社会人としての基礎を学ぶことが大切だと思い、この道を選びました。
幼稚園教諭から芸能界へ、大きな転身でしたね。
幼稚園教諭としての勤務は、とても素敵な時間でした。次第にこのまま幼稚園教諭として生きていく未来を考えることも多くありました。でも、ある出来事がきっかけで夢を追うことを決意したんです。
七夕の短冊を子どもたちと書いていた日のことです。1人の女の子が短冊に『ファッションモデルになりたい』と書いていたのですが、それを見た男の子が『無理に決まってる』と言ったんです。先生であれば『そんなことないよ』という言葉がすぐに出てくるはずですが、諦めかけている自分がいて、言葉が詰まってしまいました。その瞬間、夢って何だろうと深く考えるきっかけになりました。
子どもたちへの最後の保育だと決心して、私は幼稚園教諭を辞め夢を追うことにしました。身近にいた人間がいつかテレビや雑誌で活躍していたら、きっと受け持った子どもたちが目にした時に『自分の夢は無理ではないかもしれない』と思えるだろうと信じて、次のステップへ踏み出しました。
その決断が子どもたちに与えた影響は?
必死に夢を叶えて、卒園した子どもたちの運動会へ行った時のことは忘れられません。笑顔で『先生の活躍を見たよ!』と言ってくれる子どもたちや、『実はCMのオーディション受けてるんだ!』とキラキラした目で教えてくれる子どもたちの姿を見ることができました。あの時の決断が間違っていなかったと確信した瞬間でした。
芸能界での活動について教えてください。
5年間の幼稚園教諭の経験を経て、レースクイーンやグラビア、テレビのお仕事などのタレント業を3~4年経験しました。
実は最初から目指していたのは女性ファッション誌のモデルだったので、これらの活動はすべて貴重な学びの期間でした。その頃からライブ配信も始めて、今に至るまで10年以上続けています。

ライブ配信で大きな成果を上げられたそうですね。
SHOWROOMでタレントモデル部門のグランプリをいただいたり、17LIVEで4年間活動したりしました。17LIVE時代にはライブ配信を通して関西コレクションのランウェイを2度歩かせていただく機会にも恵まれました。
現在はTikTokでライブコマースに注力しています。配信プラットフォームの進化とともに、私自身も成長してきました。特に今年から始まったTikTok Shopは、これからのビジネスの主流になると確信しています。
男性ファンから女性ファンへの転換に成功された戦略を教えてください。
大きく3つの工夫をしました。
まず発信内容を『事後報告型』から『情報提供型』に変えたんです。例えば『素敵なカフェに行ってきた』ではなく、『この期間限定でこんな素敵なカフェがオープンするよ』という形で、読者の方が実際に行動できる情報を提供するようにしました。
次に写真の撮り方も変えました。自撮りではなく他撮りにして、過度な加工からカメラ撮影に軽い修正を加える程度に。より自然で洗練された雰囲気を意識しています。
そして、ターゲット層を明確にすることも重要でした。フェミニン系が好きな方なのか、モノトーン系が好きな方なのか、具体的にイメージして、その層に響くコンテンツとハッシュタグを使うようにしています。
アパレル業界での経験も活きているんですね。
美人百花にも掲載されていたファッションブランド『Rirandture』で1、2年働かせていただいた経験は、本当に貴重でした。
お客様と直接お話しして、読者の方が何を求めているのかを肌で感じることができました。当時は配信もできず、ひたすらお洋服の勉強の日々でしたが、憧れの雑誌の読者モデルへの一歩になりました。
この経験が美人百花のオーディションでの自己PRになり、合格へ繋がった一つの理由になったのではないかと思っています。
現在のブランド『Prima on air』について教えてください。
ライブコマースが今年のトレンドになると確信して、ライブ配信経験やコマース経験のある友人2人と一緒に立ち上げ、現在は仲間も1人増えて4人で奮闘中です。私はブランド名やブランド名の意味、コンセプト、商品セレクト、企画、SNS戦略、ライブコマーサーなどを担当しています。
4人全員が『可愛い』と確信した商品を厳選し、入荷してTikTokのライブ配信で販売しています。3ヶ月目になりますが、想像以上の嬉しい反響をいただいています。

ライブコマースの手応えはいかがですか?
まだまだこれからではありますが、ありがたいことに毎日フォローしてくださる方が多く、私たちがセレクトした商品を可愛いとコマース配信を楽しみにしてくださるお客様がたくさん増えています。人気商品は配信でお見せした瞬間に完売することもあります。『売り切れる前に購入したい』と思ってくださることがとても嬉しいです。
通常のオンラインショッピングとは違う、ライブならではの緊急性や特別感、商品を見て会話をしながら購入できるという環境が購買意欲の刺激に繋がるのだと思います。
リアルイベントも開催されているそうですね。
8月にはインフルエンサーの方々を招待してパーティーを開催しました。会場を可愛く装飾して、フォトスポットを作ったんです。
皆さんがSNSで発信してくださることで、ブランドの認知度も上がりました。オンラインとオフラインの融合が、これからのビジネスモデルだと考えています。
10年以上ライブ配信を続けられている秘訣は?
小さな目標を日々達成していくことですね。『1年後にランウェイを歩きたい』という大きな目標も大切ですが、それだけだと『今日配信する意味』を見失ってしまいます。『今日はフォロワーを○人増やす』『この時間まで配信する』という小さな目標を設定して、一つずつクリアしていく。その積み重ねが大きな成果につながります。
これまでのキャリアを振り返って、どう感じていますか?
今まで経験してきたことに、無駄なものは一つもありませんでした。幼稚園教諭時代、厳しく指導してくださった先輩のおかげで、どこで働いてもどんな現場でも『しっかりしているね』『気遣いができるね』と言っていただけることが多く、ずっと感謝しています。
アパレルでの2年間も、美人百花合格への布石となりました。過去の辛い経験さえも、すべてが今の私を作っています。例えば、ミュージックビデオのオーディションで『15秒で泣けますか?』と言われた時、過去の辛い経験を思い出して涙を流すことができ、合格への切符を掴みました。全ての経験は無駄じゃない!と言いつつも、こんな辛い時間は無駄だったと感じていたことすらも自分にとっては無駄ではありませんでした。
今がどんなに大変でも、それは成長のための大切なプロセス。私も配信ができない期間や収入が減った時期がありましたが、すべてが今につながっています。『無駄な経験なんて一つもない』——この言葉を信じて、目の前のことに全力で取り組んでいけば、必ず道は開けます。

今後の目標を教えてください。
まずは『Prima on air』をもっとたくさんの方に知ってもらえるブランドにしていきたいです。TikTok Shopと言えばここ!と認識してもらえるような組織にしていきたいです。
今は売れ筋を見極めている状況なのですが、徐々にお客様も増えていて、売れ筋も見えてきています。来年はPOPUPをしたり、もっと大きな展開ができるよう4人で力を合わせて頑張ります。
最後に新しいことに挑戦したい女性へメッセージをお願いします。
どんな経験も決して無駄にはなりません。今がどんなに大変でも、それは必ず未来の自分の糧になります。大切なのは、小さな一歩を踏み出すこと。そして、その一歩一歩を大切に積み重ねていくことです。私も最初は不安でしたが、挑戦し続けることで新しい世界が開けました。皆さんも、ぜひ一歩を踏み出してみてください。


