Kyuen Clinic プロデューサー/看護師 栗原ユナさん
PROFILE
北海道の看護大学卒業後、総合病院の外科病棟を経てフリーランス看護師へ。美容を入り口に健康美を広めるために、美容分野に転身。複数の美容クリニック立ち上げに携わり、2020年に銀座で1院目を開業、2022年に南青山でKyuen Clinicを設立。2025年には「食べる美容」をテーマに腸活カフェをプロデュース。
挫折が人生を変えた ~“看護師を辞めた私”が見つけた本当にやりたかったこと~
大学卒業後から今までのキャリアを、簡単に教えてください。
北海道の看護大学を卒業後、大学病院の外科病棟で4年間勤務しました。夜勤の多い環境で働く中で、過酷な勤務が続き体調を崩してしまい、最終的にはメンタル面にも影響が出て休職することになりました。その後1年間は海外を旅したり、生活習慣や食事を見直したりしながら、自分の人生や働き方と向き合う時間を過ごしました。その中で“病気になってからではなく、予防の段階に関わりたい”という想いが芽生え、病院には戻らない選択をしました。そこからはフリーランス看護師として再スタートし、クリニック勤務と並行して企業案件やセミナー、ダンサーとしての活動など、複数の仕事を掛け合わせる働き方をしていました。
フリーランスという働き方を選んだ理由は何だったのでしょうか?
一番大きかったのは“場所や時間に縛られない働き方がしたい”という想いでした。看護師はどうしても現場に縛られる仕事なので、それだけで人生を終えるのは違うなと感じたんです。また、大学病院で働いていた時に“使い捨ての駒”のように扱われている感覚があり、自分にしかできない仕事をしたいと思うようになりました。そのため、看護師一本ではなく、いろいろなことに挑戦しながら自分の強みを探していく時期でした。
そこから美容の道に進んだきっかけは?
予防医療に興味を持って活動していたのですが、日本ではまだ健康にお金をかける文化が弱く、届けたい20〜30代女性にはなかなか届きませんでした。そこで“美容”を入口にすれば、同じ層にアプローチできると考えたのがきっかけです。ただ、美容クリニックを複数経験する中で“本当に家族に勧められる場所が少ない”と感じたんです。だからこそ、自分で理想のクリニックを作りたいと思うようになりました。

クリニック立ち上げの経緯を教えてください。
SNSでの発信を通じて集客力をつけ、自分一人でクリニックの売上を作れるようになったタイミングで、オーナーから“出資するから立ち上げないか”と声をかけていただきました。最初のクリニックは様々な事情で手放すことになりましたが、その経験を評価していただき、現在のクリニックを立ち上げ、今4年目になります。
仕事において大切にしている価値観は何ですか?
一番大切にしているのは“誠実さ”です。美容業界は情報の透明性が低い部分もあるので、正規品の使用や価格の内訳などをしっかり明示することを徹底しています。また、施術だけでなく生活習慣や食事まで含めてサポートする“トータルケア”も大切にしています。
仕事を選ぶ基準についても教えてください。
“心が躍るかどうか”が一番大事です。過去に何でも受ける働き方をしていた時期があったのですが、その時にすごく疲れてしまって。それ以来、“大切な人に勧められるかどうか”を基準にしています。
これまでで一番大きな挫折は何でしたか?
看護師を続けられないと気づいた時ですね。幼い頃から目指していた職業だったので、本当に絶望しました。でもその経験があったからこそ、自分の人生と向き合うことができました。

今後やっていきたいことを教えてください。
地元の札幌にクリニックを出すことが目標です。地方ほど良い医療が届きにくい現状があるので、本当に良いものを提供できる場所を作りたいです。また、“関わる人の人生を少しでも良くする”という軸で、美容・健康・キャリアなど幅広く挑戦していきたいと思っています。
理想のライフスタイルはありますか?
場所に縛られない生活です。季節によって住む場所を変えたり、その時やりたいことに合わせて自由に働けるような生き方に憧れています。
今の価値観や人への向き合い方はどこから来ていると思いますか?
もともと人に対して献身的な性格だったと思います。ただ昔は自分の意見を言えないことが課題だったので、それを後から身につけて今のバランスになりました。あと、親からの愛情も大きいと思います。

20・30代の女性へのアドバイスをお願いします。
一度立ち止まって、“自分はどう生きたいのか”を考える時間を作ってほしいです。私も挫折をきっかけに人生を見直しましたが、その時間があったからこそ今があります。遠回りに見えても、自分と向き合う時間は必ず未来に繋がると思います。


