Next Market vol.6

【双子クリエイターの継続論】“仕事”ではなく“日常”だから続けられた~14歳からSNSと歩んできた、りかりこの二人三脚キャリア~

14歳から始まった、双子の動画投稿

まずはお二人の自己紹介をお願いします。

一卵性の双子で、現在26歳です。りかが姉で、私、りこが妹になります。 

お二人で活動を始めたきっかけを教えてください。

動画投稿を始めたのは、14歳の頃です。
当時、『LINEオーディション』というオーディションがありまして、二人で受ける機会がありました。
そこで私たちの事を応援してくださる方を増やすために動画投稿を始めました。
最初はMixChannelというアプリで投稿していて、そこからTikTokへ移っていったという流れです。

ダンスが好きだった二人にとって、動画投稿は自然な遊びだった

最初から、動画投稿を仕事にしようと考えていたわけではなかったんですね。

MixChannelをやっていた頃は “双子ダンス” というカテゴリーがあったんです。
双子や友達同士でお揃いの服を着て、並んで踊る動画が流行っていました。
私たちも元々ダンスを習っていたので、その経験を活かしながら二人で楽しんで投稿していました。

動画が仕事になったというより、好きで続けていたことが自然に仕事へつながったんですね。

私たちの場合、動画投稿が仕事というより日常の中にSNSが溶け込んでいる感覚なんです。
オフの日でも、二人で出かければ自然と『写真を撮ろう』『動画を撮ろう』となります。
趣味の延長線上に今の仕事があるような感覚ですね。

大学や就職への憧れ。それでも二人で続けられる今が幸せ

14歳から活動を続けていると、一般的な進学や就職とは違う道を歩んできたことになりますよね。

私たちは大学にも行っていないですし、就職もしたことがありません。
りかは少し前に、『アルバイトをしてみたい』と言って、近所のクリーニング店で短期間働いていたことがありました。

周りの友達が大学に通ったり、会社に就職したりしている姿を見てきたので、そういう生活も少し経験してみたかったなという気持ちはあります。
大学生活も楽しそうだなと思いますし、みんなと同じように就職して働く経験にも、憧れはありました。

でも結局、りかと二人で好きなことを仕事にできている今が、一番幸せなのかなとも思っています。

りかりこさん
双子だからこそ、遠慮なくぶつかってしまう

二人で活動する中で、難しさを感じることはありますか?

撮影から編集まですべて私たちでやっているので、以前は役割分担のことでよく喧嘩していました。
例えば一つの動画を作る時にも、『テロップをもう少し入れてほしい』『ここは違うんじゃない?』など
双子だから遠慮なく言えてしまうのでよく喧嘩になりましたね。

今は、どのように解決しているのでしょうか?

今は一つの動画を一人が最初から最後まで担当するようにしています。
りかが考えた動画はりかが撮影して編集まで完成させる。
私が考えた動画は、私が最後まで担当する。
その動画については、お互いに細かく口を出さないというルールです。

以前は、『編集はりか、撮影はりこ』のように役割を分けていたんですけど、それだと喧嘩になってしまったので
今は一本ごとに担当者を決めることで、それぞれが責任を持って完結できるようになりました。

一緒に暮らしていた頃は、仕事にも喧嘩が表れていた

喧嘩をしたことで撮影や仕事に影響が出たこともありますか?

昔はすごくありました。
上京して最初の2、3年は二人で暮らしていたので、喧嘩してもそのまま二人で同じ時間に家を出て同じ仕事に行ってましたが、とあるダンスレッスンの日に喧嘩をして 『今日はもう行きたくない』 となって、お腹が痛いと言って休んでしまったこともあります(笑)。

動画にも、その雰囲気が出ていたのでしょうか?

出ていましたね(笑)。当時の動画を見ると、二人とも顔がすごく暗くて 『よくこの状態で投稿していたな』 と思います。今は一緒に暮らしていないので、ほどよく距離ができたことも良かったのかもしれませんね。

りかりこさん
結婚して生活が変わっても、毎日のように会う二人

現在は、どのような一日を過ごしていますか?

最近はりかが結婚したこともあって、以前と生活スタイルはかなり変化しましたね。
それでも変わらず、毎日のように一緒にいます。二人とも犬を飼っているので犬を連れてカフェへ行ったり、一緒に散歩をしたりしてその流れで撮影することが多いです。
撮影後はそれぞれの家に帰って、担当する動画を編集するような毎日ですね。

結婚などでそれぞれの人生が変わっても、仕事は二人で続けていきたいですか?

そうですね。

二人ではない仕事は、あまり受けたくないと思うくらい、これからもずっと二人で活動していきたいです。

双子の企画は意外と難しい。辿り着いたのは“ありのまま”

長く活動する中で、動画の内容も変化してきましたか?

以前は、いわゆる“企画動画”もたくさん投稿していました。
でも、双子って意外と企画を作るのが難しいんです。
グループ、カップルYouTuberでもないので、お互いの暴露話もないですし、隠している事もほとんどありません。
二人でカフェに行って動画を回そうと思っても、普段から話しすぎているので、改めて画面上で話す内容がなかったりして(笑)。

今は、どんな方向へ変化しているのでしょうか?

最近は、“ありのままの私たちを見せよう”という方向になっています。
例えば私がりかの家へ突然遊びに行ってその様子をそのまま撮影するなど、作り込んだ企画より普段の私たちに近い動画の方が再生されやすくなってきました。

アイデアはLINEで共有。流行は“明日撮る”くらいのスピード感で

動画のアイデアは、どのように考えていますか?

今は一緒に暮らしていないので、それぞれが別の場所にいる時に考えることが多いです。
お風呂に入っている時やゆっくりしている時に『こういう動画がいいかも』と思いついたら、りこにLINEで送ります。
本当にメモのような簡単な文章で、『次、これ撮ろう』という感じですね。

二人ともTikTokを見るのが好きなので、流行っているダンスや企画もよくチェックしています。
TikTokの流行はすごく早くて、一週間後にはもう遅いこともあるんです。『これが流行っているから明日撮ろう』と連絡してすぐに集まって撮影することも多いです。撮りためるというより、リアルタイムで投稿する感覚ですね。

投稿を見返せば、二人の人生そのものが残っている

長く動画投稿を続けてきて良かったと感じることは何ですか?

私たちは日常をそのまま共有しているので、昔の動画を自分たちで見返すと、思い出アルバムのように感じます。
『こんな時もあったね』と二人でクスッと笑っています。
自分たちの人生が動画として残っている事はこの仕事していてすごく良かった事です。

昔から応援してくださっている方も私たちと一緒に年齢を重ねていて、私が結婚した時にリコが泣いている動画を見て皆さんも家族のように喜んでくださって本当に嬉しかったですね。

りかりこさん
双子として比べられることへの複雑な気持ち

SNSを続ける中で、嫌だったことや難しさを感じたことはありますか?

大きな事はあまりないんですけど、二人を比べられることはあります。
『顔は似ているけれど、こっちの方が可愛い』というようなコメントが来ることがあって『顔が似ているなら、どちらも同じじゃない?』と思ったりもします(笑)。 そこは少し複雑ですが、基本的には楽しい事の方が多いです。

二人の活動とは別にそれぞれの世界も広げていく

一人だったらどんな仕事をしていたと思いますか?

動画となると、少し難しいですね。
10年以上ずっと二人で同じ仕事をしてきたので、1年前に『それぞれ違うことにも挑戦してみたいね』と話した事がありました。私はピラティスのインストラクター資格を取得して、りかはネイルを始めました。

それぞれ違うことに挑戦してみたら、それもすごく楽しかったです。
これからも二人の活動と並行して続けていきたいと思っています。

将来的には、サロンを持つことも考えていますか?

もう少し落ち着いたら、ピラティスやネイルの店舗を持つことも考えてみたいですね。

二人で叶えたい次の夢は、犬のためのブランド

二人で今後挑戦したいことはありますか?

動画投稿はこれからも続けていきたいですが、二人とも犬が大好きなので犬のお洋服のブランドを作りたいと考えています。

二人とも犬を飼っているので、自分たちが本当に可愛いと思えるものや愛犬に着せたいと思えるものを形にできたらいいなと思っています。

二人の “好き” から新しい仕事を広げていくんですね。

はい。

りかりこさん
続けられた理由は、成功を狙ったからではなく“好きだったから”

これからSNSを仕事にしたい20・30代の女性へ、アドバイスをお願いします。

私たちは最初から仕事にしようと決めて動画を始めたわけではないので、少し特殊かもしれません。
好きなことでなければ私たいも10年以上も続けられなかったと思います。
まずは自分が本当に好きで仕事にしたいと思えるものに出会ってほしいです。

SNSで発信すると、どんな内容であっても何かを言ってくる人は必ずいます。
私たちも10代の頃は画面上のコメントにすごく傷ついて学校へ行きたくなくなったこともありました。
しかし、書いた側は深く考えずに何気なく送っている事も多いと思うんです。
最近は否定的なコメントが来ても、必要以上に気にせず発信を楽しめるようになりました。
だから何か言われた時も落ち込みすぎたり、ずっと考え続けたりせず、自分が楽しむ気持ちを大切にして欲しいです。

好きなことを楽しみながら続ける。
その積み重ねが、少しずつ仕事や新しい可能性につながっていくと思います。

Special Guest

Rikariko TikToker / Model 
りかりこさん

双⼦のモデル‧クリエイター。第⼀回LINEオーディションファイナリスト。「双⼦ダンス」投稿をきっかけにファンを増やし、現在TikTokが150万フォロワーなど、主要SNSでフォロワーが240万⼈を超える。 双⼦を⽣かしたキャスティングも多く、メディアでも露出を広げている。

Instagram

りかりこさん
nestblancバナー