Next Market vol.7

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“好き”を続けた先で仕事になった~YouTubeからアパレルまで、“自分の好き”を育ててきた28歳のキャリア~

初めに今のお仕事に至るまでの流れを教えてください。

専門学校2年生の春にYouTubeを始めました。
「将来こういう仕事がしたい」という明確なビジョンがあったわけではなく、専門学校も自分から強く希望して進学したというより、両親から「進学はした方がいい」と勧めてもらったことがきっかけでした。
中学3年生くらいからYouTubeでメイク動画を見るのが好きで高校生になると美容系だけではなく、いろんなジャンルのYouTuberさんを見るようになりました。

最初は本当に「YouTuberさんに会ってみたい」という気持ちから、自分もYouTubeを始めてみようと思ったんです。
ちょうど就活の時期だった事もあり、両親に相談したところ「就活をちゃんと終わらせるならやってもいいよ」と言ってもらって、最初は趣味として始めました。就活と並行して活動して内定もいただいたのですが、最終的に就職するかYouTube一本でやっていくかを考えて、YouTubeの道を選択しました。 

就職せずにYouTube一本でやっていく決断をされたんですね。


最初から「YouTubeで稼ごう」と思っていたわけではなかったんです。
当時はYouTubeが収入につながるということ自体をあまり理解していなくて、YouTuberさんに会えたらいいなという気持ちだったり、動画を作ることが楽しかったです。

昔から図工や美術みたいな細かく何かを作ることが好きだったので、まずは「動画を作るのが楽しい」が先にありましたね。

収益になると知ったのは始めてしばらくしてからだったんですね。

始めた年の夏頃に最初に所属していた事務所の方から声をかけていただいて、その時に初めて自分の動画でこれくらい収益が出ているという画面を見せてもらいました。

そこで自分のアルバイト代を超えるくらいの金額になっていることを知って「こんなに好きなことをしているだけなのに、お金になるんだ」とすごく驚きました。

きぬさん

今は美容系の発信が中心ですが、最初から美容系だったんですか?

最初は全然違いましたね!大食いをしたり、利き○○みたいな企画をしたり、美容とは関係ない動画もたくさん出していました。私は中学生の頃からK-POPが大好きで、それをきっかけに韓国メイクにも興味を持ちました。幼稚園の頃からダンスを習っていて発表会でメイクをしてもらう機会も多かったので、メイクは昔から身近だったんです。

ある時、何気なく韓国系のメイク動画を出してみたらすごく再生されたんですよね。
そこで初めて、「私が好きなことの中では、これを見たいと思ってくれる人が多いんだ」と気づきました。
そこから美容系をメインに発信するようになりました。

元々、トレンドを先読みしていたというより好きなことの中から需要を見つけたんですね。

私自身は流行を素早くキャッチするタイプではないと思っています。
今はインフルエンサーの方もすごく増えているので流行を見て発信する力ってとても大切だと思うんですけど、私は昔からそこが得意という感覚はありませんでした。韓国系の発信も当時まだ発信している方も今ほど多くなくて、たまたま自分が好きだったものとタイミングが合ったとう感じですね。「運が良かった」という感覚ですね!

一気にバズって人気が出たというより、少しずつ伸びてきたタイプですか?

自分では「これがバズって、一気に人気になりました」という経験はあまりないと思っています。
ずっと緩やかに、緩やかに続いてきた感じです。コツコツ発信して、少しずつ見てくださる方が増えてきました。

この仕事を続けてきて良かったと感じることは何ですか?

一番は応援してくださる方がいることです。
「憧れています」と言ってくださったり、「参考にしています」と言っていただけたり、、、自分を応援してくださる方がいるということは、この仕事をしていて本当に良かったなあと感じます。

私がいろんなお仕事をいただいたり、普通ではできない経験をさせていただけるのも、自分一人の力ではなくて見てくださる方がいるからこそだと思っています。全ては応援してくださる方がいてこそですね。

逆に、見られるお仕事だからこその大変さもありましたか?

インフルエンサーのお仕事って良くも悪くも見ている方との距離が近い仕事だと思うんですよね。
応援の言葉も直接届くけれど、批判的な言葉も届きやすい。
今は28歳になって自分自身のメンタルも以前より安定してきたのであまり気にならなくなりましたが、若い頃は知らない方から言われることがすごく辛い時期もありました。

きぬさん

今後は、インフルエンサー以外にも挑戦したいことはありますか?

今、アパレルブランドのプロデューサーもやっています。少人数のチームで、デザイナーさんと二人三脚のような形で進めています。自分でデザイン画を描いて、それをデザイナーさんに渡して形にしてもらっています。

このお仕事がすごく楽しいのでブランドをもう少し大きくしたいですし、将来的には海外の方にも手に取ってもらえるブランドにしたいという夢があります。

小さい頃から好きだった図工や美術が、今の仕事にもつながっているんですね。

そうかもしれないですね。笑 昔から何かを作ることはすごく好きだったので今の洋服も全部、自分でデザイン画を描くところから始めています。

お洋服を作る時の感性やインスピレーションはどこから得ていますか?

根本にあるのは、やっぱりK-POPだと思います。
K-POPアイドルの衣装を見ることがすごく好きなので音楽番組に出るたびに変わる衣装も毎回楽しみにしています。
あとは韓国や中国の方のSNSを見ることも多いです。


写真の構図や色の組み合わせがすごく可愛かったり、日本ではあまり見ないようなスタイリングがあったり、遊び心やユーモアを感じることも多いので、そこからインスピレーションを受けることはありますね。

日本と韓国・中国の発信で、違いを感じる部分はありますか?

写真の構図だったり、色の合わせ方だったりですね!「こういう組み合わせをするんだ」と思うことがあります。
もちろん日本にも素敵な発信はたくさんありますが、韓国や中国のSNSを見ていると少し意外性のある組み合わせや遊び心が多いように感じます。そういうところを見るのがすごく好きですね。

人生としては、これからどんな風に過ごしていきたいですか?

私はずっと、新しい経験をし続けたいと思っています。
同じことだけを繰り返すよりも、いろんな場所へ旅行に行ったり、新しい趣味を始めたり、自分の人生に飽きないようにしたいです。

この仕事をしていたからこそ経験できたことも本当に多く、ランウェイを歩かせていただいたり、プリクラのモデルをさせていただいたり、雑誌に載せていただいたり、普通に生活していたら経験できなかったことをたくさん経験させてもらいました。これからも、一つでも多く新しい経験ができる人生にしたいと思っています。

今からインフルエンサーを目指すなら、まず何をすればいいと思いますか?

やっぱり続けることってすごく大切だと思います。それ以上に「自分が好きなこと」を見つけることも大切です。
好きじゃないことを毎日発信するのって、すごく難しいと思うのでまずは自分の好きなことや得意な事の中から、「何だったら見たいと思ってもらえるだろう」というものを探していくことが良いですね。

私も大食い動画をやっていた時より、韓国メイク、コスメを発信するようになってから、より多くの方に見ていただけるようになりました。自分の好きなものの中から需要がありそうなものを見つけることが大事だと思います。
今だったらTikTokで流行っているものを見て、「これなら私にもできるかも」というところから始めるのも良いと思います。

きぬさん

最後に20・30代の女性へのアドバイスをお願いします。

私は最初から「このお仕事で成功しよう」と思ってYouTubeを始めたわけではありませんでした。
ただ、好きだったから続けていたらそれが少しずつお仕事になっていきました。
だから、最初から完璧な夢や目標がなくてもいいと思います。

まずは自分が楽しいと思えること、好きだと思えることをやってみる。
続けている中で、自分に向いているものや、周りから求められているものが見えてくることもあります。

好きなことを大切にしながら、自分なりのペースでコツコツ続けていく、その積み重ねが思ってもいなかった未来につながることもあると思います。

Special Guest

Kinu YouTuber 
きぬさん

トレンドを取り入れたメイクやファッションなどでファンから熱狂的に支持されている美容系YouTuber。
メイクだけでなくコスプレや食レポ、料理、旅行、ゲーム実況など、幅広いジャンルの動画も人気。

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