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ライブコマースの実態と次世代インフルエンサー市場
~海外展開を見据える110万フォロワーが語る、SNS業界の未来~

初めに今の活動を含めて自己紹介をお願いできますか?

タレント業を元々していましてローラちゃんと同じ事務所のリブラというところでタレント活動と歌手活動をしていたので、地上波の「特命係長只野仁」のドラマの主題歌やアニメ「マジンボーン」のエンディングを担当させていただいておりました。
歌手業が主だったんですが、4、5年前から自分で独立してインフルエンサーを始めて5年目で総フォロワーが110万人になりました。

TikTokのフォロワー数が多いですが、5年前くらいから始められたんですか?

4年前ぐらいにTikTokを始めた感じです。

私もTikTokのマーケティングを5年前からやっていて、その時にりらさんを拝見したことがあって。この方は有名になりそうだなあ、と見ていたんです。

そうだったんですね。すごい嬉しいです。

当時、拝見した時はまだアカウントを始めたぐらいでダンスを中心に発信をしてた時ですかね…
「この方絶対TikTokで上手いくなあ」って思っていたので5年経って今上手くやられていたので、その辺を色々お聞きしたいなと思ったんです。

ありがとうございます。

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早速ですが、りらさんのセルフプロデュース方について教えてください。

初期の頃とセルフプロデュースの仕方が変わってきているので、それも踏まえて説明できたらと思います。どこを皆さん目指しているかによると思うんですけど、私の結構目指しているものはその年によって結構違ったので、プロデュースの仕方が変わっています。
最初の初期の頃はやっぱりバズるために自分を押し出すセルフプロデュースをしていました。タレント業務もやっていたので、人と違うことに着目してずっとやってました。

具体的にはどんなことをされましたか?

人と同じことをやっても絶対目立たないので多分一番最初に見ていただいた時が「お外で踊る」がまだ居なかった時代に、外で踊るっていうのをバズらせてフォロワーを増やしたので、自分の名前を売るという意味でそのセルフプロデュースをしていたのが初期段階ですね。

なるほど。中期以降は変わったんですか?

中時期くらいからはコスメとか美容案件もいただくようになって、あんまり自分推しな発信ばかりでも良くないと思ったので、中時期くらいはどっちも入ってるようなコンテンツをよくあげていました。
企業案件もとれるよう頑張りたいという事で企業案件を取る為には、自分推しだとやっぱ難しいかなと思っていて。
「可愛いでしょ?」 「ダンス良いでしょ?」っていうコンテンツは、本人に興味があるだけで商品が売れる発信ではないので発信方法を工夫しました。

それは戦略的に考えられていたんですか?

はい、全部戦略で考えていて、戦略以外はないですね。偶然みたいなのは無いです。

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現在はどうですか?

今は施設さんだったりサウナ系のお仕事が多く、その中でもサウナが凄く好きなのでサウナの審査員などもさせていただいてます。
フォロワーが増えてきてインフルエンサーとして色んなお仕事をいただく中で現在は本当に興味があるジャンル(サウナとマーダーミステリー)が中心になっています。
そのジャンルに特化した自分作り、発信をしています。

一日のスケジュールはどんな感じですか?

初期の頃で言うと、朝から夜までSNSに向き合って撮影していました。8時くらいに起きてSNSのチェックから始まって、今のコンテンツ何がバズっているだろう、それプラス自分で出来るものはないかな、取り込める物はないかなって考えました。
10時くらいから活動して12時くらいまで自分で撮影して、そのあとコラボ撮影、イベントに行って帰ってきてからコンテンツの編集をして初期の頃は寝ずにSNSと向き合ってましたね。
今は施設さんの紹介が多く、月に3、4日撮影に行って編集、投稿と効率的にできるようになってきてるのでそんなに毎日、毎日SNSをする感じではなくなってきましたね。

収益化できたタイミングはどれくらいでしたか?

生活できるくらいになるまでは2年位かなって感じです。
その時って動画が収益化みたいなのが基本的にTikTokもなかったので企業案件で収益化するしかなかったです。

ぶっちゃけ最大でどれくらい、1ヶ月で稼いだりしたんですか?

企業案件が多い時は…300万ぐらいはいきましたね。

今TikTokでライブコマース市場についてはどう見てますか?

すごい良いなあって思いますよ。私、お友達に中国人、韓国人の方が多いのと私の恋人は韓国の方なんですね。
ライブコマースって中国、韓国では結構主流じゃないですか。
でも、日本だけまだ流行っていない気がします。
もっと広まって良いのでは?広まらない理由もわかるなって感じですかね。

なんで広まらないと思いますか?

日本人は感情を出す人たちではないので、中国とか韓国の方が熱狂的になりやすい性格をしていると思っていて、盛り上がりも全然違うと思います。
日本人ってみんな慎重ですよね。あとはやっぱ海外だとクレジット文化なので基本的に、現金使わないって文化っていうのもあるんでしょうね。

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中国や韓国の市場を見込んで活動もされているんですか?

はい、その通りです。特にマーダーミステリーに私は注目しています。
たぶん競合が出てこないし入れないところを今やっていて、あとインフルエンサーで好きな人も少ないですよね。
自分は熱狂的になれる性格なので多分中国、韓国の方と合うのかなと思うのでそこも考えて他の人が入れないであろう、自分が独占できるだろう、と思って今やっています。

5年後はどう考えていますか?

マーダーミステリーは日本人には多分合わないと思っていますが、中規模レベルで流行ってるんじゃないかなとは思っています。
5年後くらいにはそこの市場は多分取れるんではないかなと思って活動をしてます。

5年後もインフルエンサーとしての活動を続けているような感じですか?

いや、裏方やりたいですね。ずっとインフルエンサーを続けるつもりはなくて、結構みなさんインフルエンサーさんって自分が出たいという方がいらっしゃると思うんですけど、私もそうでした。
それって今後やって行く上で大事かって考えたときにあまり大事じゃなくて、いまエンタメ業界に入って皆さんを喜ばせる方が楽しいと感じています。
エンタメってすごい市場が大きいし、お金を払う価値があるものだと思っているのでそれを知ってもらえたら、もうちょっと広がるんじゃないかなと思うんで裏方に行きたいと思っているんです。

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ずっと出続けるということに飽きてしまうということはあるんですか?

ずっと自分が出続けるってライフスタイルも変わっていく中で難しいのではないかなと思って、なんかいい感じのあんばいでちゃんとしたお仕事をしつつ、人を喜ばせるお仕事が出来たら良いなって意味では今のエンタメ事業の裏側っていいなって思います。
ちょっと出るのに飽きが来ているのもあるかもしれないですね。

そういう感じの方多いですよね。ある程度収益性を作って、そこから事業に転換してあんまり自分は前に出ない方向で持って行く方が良いかなって…

その通りな気がします。
皆さん多分知っているか分からないけど、ずっと自分が出てる仕事は長く続けるのは大変ですし、さっき言った通り病気になってしまったら終わっちゃうので従業員抱えるなど自分が動かなくても収益が上がる仕組み化も考えないと思っていますね。

今後のインフルエンサーで成功するには市場分析、計画性がとても必要ですね。

次なる市場を踏まえた計画はとても大切ですね。
私は日本だけでなく海外に向けて今後も発信を強化していきたいと思います。

今後もご活躍楽しみにしています。インタビューありがとうございました。

ありがとうございました。

Special Guest

Rira Shirayuki タレント・モデル・インフルエンサー 
白雪りらさん

総フォロワー111万人。
白雪は、“蒼天のハリー”名義のメジャーデビューシングル「Memories」が、ドラマ「特命係長 只野仁オリジナル2」(2017年)の主題歌に抜擢され、話題に。
“無加工”で人形のように整った顔立ち、トレーニングで鍛えた美しいボディで、男女問わず人気を博し、「サンデー・ジャポン」(TBS系)や「ビーバップ!ハイヒール」(朝日放送ほか)などのバラエティ番組にも多数出演している。
2019年3月に“蒼天のハリー”から“白雪りら”に改名。同年に、足の裏を見せた“足裏ショット”など独自の写真でバズり、Instagramフォロワー増加率ランキングで全国2位(アイドル部門)の実績を残した。現在はゲーム「RaiserMarguerite(レイザーマーガレット)」で主題歌を担当。
TikTokでは“腰ふりダンスのお姉さん”としてバズを生み出すなど、歌手に声優、モデル、タレント、YouTuberと多方面で活躍を広げている。

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