起業家 / モデル / インフルエンサー nanaさん
PROFILE
大手ブライダル企業でのドレスコーディネーター経験を経て、ブライダルブランド「LaraLaura(ララローラ)」を立ち上げ。ゼクシィなどの媒体でブライダルモデルとしても多数出演し、起業後はインフルエンサーとしても活動。
“ひとりひとりに寄り添う”を軸に、もっと自由に、もっと素敵に、自分らしいブライダルの形を提案していきたいという想いで、ドレス・タキシード・アクセサリーのトータルコーディネートをご提案。
現在はフォトウェディングや、マタニティフォトブランド「LaraLaura Luxe」、さらに新ドレスブランド「Pomer」をスタート。企画・ディレクションも自ら手がけ、女性のライフステージに寄り添いトータルプロデュースを手がけている。
23歳で起業、10年かけて築いたブライダルブランド~小さな一歩から始まった「ララローラ」の軌跡~
ブライダルの世界に入ったきっかけを教えてください。
大学卒業を控えた時、夢や目標が全然なくて、『自分は何になりたいんだろう』と悩んでいました。就職活動でたくさんの企業の話を聞いても、ピンとくるものがなかったんです。でもブライダル企業の説明会でムービーが流れた時、涙が出るほど感動して。すごく単純なんですけど、『これかもしれない』と初めて思えたのがブライダルの仕事でした。
ドレスコーディネーターを選ばれたのですね。
好きなことじゃないと仕事にできないと思っていて、お洋服やアクセサリーが好きだったので、ドレスコーディネーターが良いなと思いました。就職活動でもドレスコーディネーターを中心に受けていましたね。
新卒で入社されてから、どのような経緯で独立されたのですか?
入社して1年足らずで出産することになり、当時は女性中心の会社で、『続けるか辞めるか、すぐに決めてください』と言われました。若かったこともあり、予想外の展開に戸惑いました。出産・子育てをしながらこの仕事を続けていくのは難しいかもと思いつつ、すごくこの仕事がしたくて、ここでナンバーワンになりたいという気持ちでやっていたので、葛藤がありました。でも当時は『頑張ります』と言えず、退職という選択をしました。

その後、ご自身でブランドを立ち上げられたのですね。
子育てに没頭していましたが、やっぱりブライダルの仕事が忘れられなくて。23歳の時にネットで『ララローラ』というアクセサリーブランドを始めました。仕事をしていた中で、可愛いアクセサリーが少ないなと感じていたんです。しかも高い。もっと安く可愛いものを提案できるんじゃないかと思って始めました。
自宅から始められたブランドが、現在はサロンまで持つようになったのですね。
もっと近い距離でお客様と接したいという想いが強くなっていったので、ポップアップを開催したりして、実際にお会いして販売するようになりました。そこでお客様と話すことで、自分のサロンを持ちたいという気持ちがどんどん湧いてきたんです。もっと寄り添って、話しながら提案したいと思い、マンションの一室から始めて、お客様に来ていただくようになりました。
現在はどのような事業を展開されていますか?
アクセサリーだけでなく、フォトウェディングの撮影やマタニティフォトなど、お客様の声から『これをやったら喜んでもらえるかな』と思うことをどんどん形にしてきました。今では、衣装のレンタルからヘアメイク、撮影のディレクションまで、トータルでプロデュースしています。
ディレクションでは、ご自身のモデル経験も活かされているそうですね。
経験のおかげで美しく見える角度や仕草を熟知しています。マタニティフォトではディレクションにも入るので、細かく調整しながら撮影しています。『こういうカットだと可愛い』『こういう角度だと細く見える』といったアドバイスをしながら進めていますね。
トレンドの取り入れ方はどのようにされていますか?
ブライダルの世界もトレンドが変わっていくもので、お客様は常にトレンドを求めています。SNSなどから情報を得て、『こんな花嫁になりたい』というイメージを持って来られるので、それに寄り添い続けることでトレンドを取り入れています。お客様が求めるものを作っていくことが、トレンドに繋がっていくんです。

SNS発信で最近意識されていることはありますか?
2〜3年、すごく迷走していて、フォロワーも増えないし、『みんな本当に見たいのかな』と悩んでいました。でも1ヶ月前くらいから本気でインスタを頑張ろうと思って。良いものを作ろう、良いものを撮ろうという意識が今まで全然なかったことに気づいて。見ている人に良いものを届けようと意識した途端、リーチ数が全然変わりました。
私がブライダルドレスをたくさん着るので、トレンドを活かしたスタイリングを撮影で作ってもらって投稿しています。届けたいお客様層、ブライダルをやる方に響く投稿を意識してやらなきゃいけないと、今更ながら強く感じています。
子育てをしながらのお仕事は、どのように時間を使われていますか?
正直に言うと、ワークライフバランスはぐちゃぐちゃです(笑)。自分で仕事をしていると業務量の調整が難しいですが、来ていただいたお客様には満足してもらいたいという気持ちは変わらないので、がむしゃらにやっています。朝起きて子どもにご飯を食べさせながら自分も化粧をして、家でできる雑務をこなし、学校に送ってから出勤。お迎えまでの朝8時から夕方6時までを最大限有効に使っています。
1日のスケジュールはかなりハードですね。
接客が入っている日は朝から夕方まで接客。接客が2件あって撮影があれば、接客して撮影に行ってお迎え。インフルエンサーの案件があればそれもこなして。お迎え後はご飯を作って食べさせて、その間も連絡のやり取りなどの事務作業をして。お風呂に入れて寝かしつけた後も、夜中1時くらいまで仕事をしています。働きすぎですよね、ずっと仕事してる感じです(笑)
休みはないのでしょうか?
接客や撮影が入っていなければ、休もうと思えば休めます。サロンも完全予約制なので、予定は組みやすい。ただ、休もうと思っても結局、溜まっている業務や発送作業などがあるので、やることはあるんです。旅行に行く時は、携帯やパソコンでできる仕事を旅行中にやったりしています。
それでも続けられるのは、やはり好きだからですか?
苦にはならないですね。『やばい、大変、疲れた』とは思いますけど、苦かと言われたら全然苦じゃない。ただ、『明日休みたい』『完全にキャパオーバー』と思うことは最近増えてきて、人を入れるしかないなと考えています。でももう日常になりすぎて、仕事という感じもないし、嫌だなと思うこともないですね。
今後の展望について教えてください。
今、静岡の三島に第二号店がオープンする予定です。自分の目が届かない場所に新しい店ができるので、教育や管理の仕組み化をしなければと思っています。これが一つ上手くいけば、全国に展開していける。まずは一号店を成功させたいというのが近い目標です。
ずっとがむしゃらに頑張ってきたので、これからは人にお願いすることや、人に任せることをしていけたら、自分の気持ちも、子どもとの時間も変わってくると思います。苦手な部分ですが、今がその変わり時かなと感じています。

20代、30代の女性へメッセージをお願いします。
何か始める時は、勇気がいるし、不安で悩みながら、やりたいという気持ちでスタートすると思います。でも、一歩踏み出してみることが本当に大切だと思います。私は『あの時にやって良かった』と心から思っているので、悩んでいるならとりあえずやってみてほしい。
そうするとどんどん道が見えてくるんです。私は目標を掲げてそれに向かって進むタイプではなく、ざっくりと『これをやりたい』という想いで進んでいきました。進んでいく中で、出会う人や状況によって、次にやりたいことが出てくる。それが目標になっていくんです。ざっくりしたやりたいことを、何かスタートする。意識を一つ変えるだけでも良いと思います。
結局、気持ちが大事なんです。『絶対にやる』という気持ちがあれば、大体のことはできる。その気持ちが強ければ強いほど、どんどんやれるようになります。本当にやりたいんだったら、できると思います。小さな一歩を踏み出してみてください。


