
【キャリアのグラデーション論】 理想の第二章をどう描く?〜「見られる私」から「自分らしい私」へのシフト術〜
まずは自己紹介をお願いします。
COCOです。2018年から2025年までバーレスク東京に勤めていて、昨年卒業しました。現在はタレント活動とインフルエンサー活動をしています。
フリーで活動しております。シンディこと、桑原茉萌です。『自分だけのシンデレラストーリーを作る』を目標に、2019年4月から“シンディ”という人格を誕生させました。
高校卒業後はバスガイド、歯科助手、送迎ドライバー、接客業、バーレスク東京、恋愛リアリティーショー参加、世界一周を経て、今は新しく経営者にもなりました。よろしくお願いします!

バーレスクに入った理由は「諦めたくない気持ち」
お二人がバーレスクに入ったきっかけを教えてください。
当時は大学に通いながら芸能活動もしていたのですが、一度距離を置く時期がありました。このまま芸能一本でいくのか、卒業して就職するのか…悩んでいたときにバーレスク東京に出会ったんです。
私は元々、ダンスや歌、表現することが好きで、“好きなことを仕事にする”ことを諦めたくなかった。だから所属を決めました。
私は小さい頃から芸能活動に憧れがありましたが、環境的に挑戦する機会がありませんでした。それでも夢を諦めきれないと考えたとき、いまから“アイドル”は難しくても、大人になってからでも擬似体験として芸能の道に近づける場所があるのではないかと思いました。推してた先輩がたまたまスカウトしてくださって、そこから接客業を卒業してバーレスクに入る決断をしました。

出会いは“チーム違い”から。距離が縮まった理由
お二人はバーレスクで出会ったんですよね。最初から仲が良かったんですか?
仲…良かった…?(笑)チームが違ったんですよね。
そうですね。COCOさんは踊れるチーム、私は未経験から入ってアイドルチーム。着替える場所が一緒で、グループとしては仲がいいけど、今ほど“すごく近い”感じではなかったです。
そこから仲良くなったきっかけは?
COCOさんって当時から圧倒的に人気で、ずっとセンターで踊っていて。しかも芸能活動も並行されていて“ダンサー以外の道”を示してくれる存在だったんです。
私はバーレスクを“その先”につなげたい気持ちが強かったので、図々しく(笑)『色々教えてください』って行きました。
入ってきた瞬間から存在感がすごくて、“この子は人気が出そう”って分かったんですよね。
私はどちらかというと一匹狼で、みんなと仲良くするタイプではなかったけど、シンディが話しかけてくれて。あの愛嬌が可愛くて、距離が縮まりました。

見つけるたびに『今日も輝いてますね』って言ってました(笑)。
言ってた気がする(笑)。なんか魔法をかけてくれる。
バーレスクで“強くなったもの”は、技術よりも「自己理解」
バーレスクで成長したこと、変わったことはありますか?
バーレスクは“自分自身が商品”なので、見た目・表現・接客…総合的に評価が数字や人気として見えます。
だからメンタルは強くなりましたし、“何を求められているか”“自分の価値は何か”を客観的に見て、自分と向き合う力がつきました。
それと、納得いくまでやり切る力。私は7年続けたので、続ける力・粘り強さは確実に身につきました。
私は幼少期から女性関係が得意ではなくて、敵対視されやすいタイプでした。
外から見たバーレスクは“ギスギスしてそう”と思って入ったけど、実際は違った。皆が自分と向き合っていて、ショーを作る“アスリート”のような環境でした。
そして何より、初めて“女性のファン”がついた場所。女性が女性を応援する文化に触れて、『女の子に憧れられる女の子』という像を、初めて自分の中で見つけられたことが大きいです。

シンディという人格は「作戦」だった?
人格を作る、戦略的に見せ方を変える…そういう意識は最初から?
私は仕事をする時、必ず“意味”を持たせます。
シンディは『自分だけのシンデレラストーリーを作る』ために誕生させました。プリンセス像も“結婚して終わり”ではなく、その先を示せる存在になりたいと思った。
入店日をあえて4月1日にしたのも、“嘘みたいにすごい女の子になる”と自分に魔法をかけるため。口に出した以上、後戻りできない環境を自分で作る。これも作戦です。

COCOが守り続けたのは「特別感」。会える日を“合わせる”発想
7年間第一線で求められ続けるために、一番神経を使ったことは?
とにかく“特別感”です。私が入った当時は、タレント活動と並行して出勤する子がほとんどいなくて、唯一無二だった。“なかなか会えない子が、バーレスクで踊っている”というギャップに価値を感じてくださったと思っています。
だから私は『いつでも会える』状態を作らない。私はこの日しかいません、というスタンスで、“私に合わせてもらう”形を大事にしていました。
後から知って『そういうことか!』ってなりました。出勤日数をあえて制限することで特別感を出す、ブランディングが完璧すぎました。
媚びる売り方はしなかったよね。
そこ、似てます。私たちは“期待以上の価値を提供する”ことは大前提。その上で、自分の軸を守る。
合わせるルールはこっち、という姿勢が差別化だったと思います。
卒業の決断は「満足」ではなく「次のステージ」
人気がある中で、次の道へ進む決断はどうやって?
入る前から“やり切る”と決めていました。卒業の2年前くらいから、やり切った感覚もあった。
ステージは楽しいし応援もあるから迷いもあるけれど、“現状維持は退化”をすごく感じて。
ここで得られるものは十分受け取った、次のステージに行きたい…そう思ったのが大きいです。
私は最初からバーレスクをゴールではなく“ステップ”と捉えていました。
シンディを誕生させたことで諦めていた夢が叶い、メディアのチャンスも広がった。そこに恋愛リアリティーショーの話が来て、“次の自分に生まれ変わる機会”だと思ったんです。
そして『バーレスクを経て何ができるか』を示したい。だから区切ってタレント活動に本腰を入れました。

“怖さ”よりも「信じる力」。そして、弱さを見せる勇気
卒業や変化で、怖さはありましたか?
卒業自体はあまりなかったです。応援してくれているのは“私自身”だと思えたので。
ただ、恋愛を公表した時は怖さがありました。
私は“ありのままの自分”で応援してくれる人が増えて、生きやすくなりました。
そして女性のファンが増えたこと。フォローだけでなく、実際にイベントに来てくれる方が増えたのが大きな変化です。
シンディさんは病気の発信について、得たものはありますか?
一番大きいのは『弱さを見せてもいい』という気づきです。
完璧な自分、明るい自分しか出してはいけない…そんな十字架を勝手に背負っていました。
でも公表してみると、同じ悩みを抱える方々から声が届き、私が支えられる場面も増えた。人は支え合いで生きているんだと学びました。
弱さも魅力だと言ってくれる人が増えたことは、すごく大きな変化です。

これから大切にしたいのは「自分軸」と「使命」
今後、働く上で何を大切にしたいですか?
とにかく自分軸です。どう見られたいかより、自分に正直に。
頑張って作ってきた自分は間違いじゃない。でも、肩の力を抜いても大丈夫だと気づけた。
自由って、基盤があるからこそ持てるもの。支えてくれた人に感謝しながら、新しい自分で進みたいです。
私は“使命”を理解して、新しい生き方を提示できる女性になりたい。
コミュニティづくりが得意だと気づけたから、世界中の人が“好き”を好きと言える環境を作りたい。
そして、過去のイメージに左右されず、自分で稼ぎ、自立して生きる女性像を示したい。起きる出来事をマイナスではなく、ポジティブに捉えていきたいです。
仕事の進め方は「実行×戦略」。二人の共通点
計画派?とりあえずやってみる派?
ショーは細部まで準備する計画派。でも人生のアクションは実行派です。
向いてる向いてないより、やりたいかどうか。やってみて違ったら変えればいいと思っています。
私は飛び込む派。でも“戦略的に飛び込む”派です。
飛び込むと決めた瞬間に、理想像と目標を必ず決めます。『これをやったら、その先でどうなるか』までイメージして動きます。

最後に:悩む女性へ、二人からのメッセージ
“なりたい”があるのに動けない人へ。何が違いを生むと思いますか?
“何かしたい”が抽象的なままだと、動きづらい。
自分の好き嫌い、向いていること、自分と対話して“自分を知る”ことが先だと思います。チャレンジして自分を理解できると、自分軸が育ちます。
“いつか”をやめること。時間は有限です。
行動すると選択肢が広がります。怖さの先のマイナスばかりを想像するより、どうしたらプラスにできるかを考える。
そして自己理解。自分だけが悩んでいるわけじゃない。悩みがあるからこそ咲く花もある。自分を信じて、一歩踏み出してほしいです。
私も、自分軸って本当に大事だと思う。人の意見に流されると、違う方向に行きやすいから。
次は私が“魔法使い”として、背中を押す側になりたい。喜怒哀楽の全部が、そのための経験だったと思っています。
PROFILE
COCO タレント/インフルエンサー/ラジオパーソナリティ COCOさん
総フォロワー数63万人。
2018年4月から2025年3月まで、六本木のショークラブ「バーレスク東京」にてショーダンサーとしてトップクラスで活躍。在籍中はグラビアアイドルとして写真集を出版し、RIZINガールを2年間務めるほか、AbemaTVの恋愛リアリティーショーに出演するなど、タレントとして幅広いメディアで注目を集める。
現在は、ラジオ番組のパーソナリティとしても活動するほか、SNS総フォロワー約53万人の発信力を活かし、インフルエンサー・モデル・動画制作・ブランドPRなど多方面で活躍中。
Cindy タレント/インフルエンサー/経営者 シンディ(桑原茉萌)さん
総フォロワー50万人。
バスガイド、歯科助手、キャバ嬢、バーレスク東京、バチェラー参加、1年間の世界一周に挑戦、日本と世界の窓口を目標に会社設立。
18歳の頃に30cmの卵巣嚢腫が発見され生死を彷徨った経験を経て「やりたい事をやりたい時にやる」をテーマに生き、同じ病や生き方に悩む女性の希望になれればと、講演活動や執筆活動にも取り組んでいる。
