INTERVIEW

永田萌依 カフェオーナー

カフェオーナー 永田萌依さん

PROFILE

国内外を旅行するのが大好きな22歳。海外は15カ国以上の国を旅しました。東京大学在学中にビジネスに興味を持ち4年次春に、原宿のグリークヨーグルト専門店「Bowls# 」をオープンした。「食で新しい体験を提供する」をモットーに今後も飲食店の展開を計画中。

限界を超えて見える世界に挑戦
大学生からの起業家が切り拓く新たなビジネスの価値観

まずは簡単に自己紹介と、現在のお仕事について教えていただけますか?

先月大学を卒業したばかりなのですが、3年生の2月に起業を決めて、昨年5月にお店をオープンしました。もうすぐ1年が経ちます。『ボウルズ』というグリークヨーグルトとアサイーのお店を経営しています。

そもそも起業しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

中学生の頃に社長になりたいと思ったのがきっかけです。地方出身で自分が将来何になりたいとか全く思い浮かばなかった時に読書にハマりました。毎日自己啓発本やビジネス本を中心に読んでいたのですが、そこで出会った実業家の書いた本に共感して、『とにかく社長になりたい』と思うようになりました。

旅行中の永田萌依さん

大学生になってから、どのような経緯でグリークヨーグルト専門店を始めることになったのですか?

飲食店は正直やろうとは思っていなかったんです。在学中に自分の事業を持つことを軸に色々動いていたところ、尊敬している経営者の先輩方からあなたは店舗ビジネスが向いているんじゃない?』というアドバイスをもらって、それをきっかけにアイデア探しや不動産の内見を始めました。

たまたま竹下通りの物件が空いたと紹介していただき、『竹下通りにお店を持てるなら』と思い、アイデアを膨らませていきました。ちょうどその頃、韓国に一人旅行に行っていて、カフェ巡りをしていたんです。そこで出会ったのがグリークヨーグルトでした

これなら竹下通りの立地と相性が良く、当たるんじゃないかと思って始めたのが今のお店です。元々事業をやりたいという思いがあって動き続けた結果、タイミングよくお店を開くことができました。

開業資金はどのように調達されたのですか?

自己資金と出資者からの資金を組み合わせました。それに加えて、友人に補助金のサポート事業をやっている方がいて、その方にアドバイスをもらいながら国の補助金も活用しました

実際にお店を始めてみて、どうですか?

周りからは8割以上、ほぼ100%反対されましたが、やってみて…大変ですね(笑)。様々な意味で大変ですが、想像以上にお客さんが来てくれたという嬉しい悩みもあります。

オープン当初は店舗面積に対して来店されるお客様の数がかなり上回り、それと同時にスタッフの育成にも手間がかかったので、いろんな意味でキャパオーバーでした

自分が採用する側に立つのも初めてですし、年上の応募者がほとんどです。最近は短期バイトアプリなどが主流になってきているので、採用を進めていく中で急に来なくなる人も多く、その辺りの管理が本当に大変でした

自身のお店「Bowls#」に立つ永田萌依さん

グリークヨーグルトという商品に着目されたのは、流行を予測されたからですか?

流行もそうですが、純粋に私と同じ感動をみんなに味わって欲しかったのがメインです。日頃から色々な情報をキャッチできる人になることが私のモットーで、世の中の多くの人に知られていない新しいモノが大好きです。友達からも『おすすめのお店ない?』 『流行っているものは?』 と聞かれることが多いので、日常から様々な情報を受け入れられるように自分の器を広げておこうという感覚で過ごしています。

今後、事業をどのように展開していきたいですか?

自分が飲食業に足を踏み入れた分、やるからには本気で都内で人気店をたくさん作りたいという目標があります。ジャンルを変えながら、自分のアイデアを形にしていくのが好きなので、そういうクリエイティブな感覚を活かしてビジネスを展開していきたいです

経営の勉強はされていますか?

ビジネス本を読み漁ったり経営者の先輩方にアドバイスいただいたりがメインです。銀行さんとの付き合い方など、これから勉強していくべきことはたくさんあると思っています。

大学生と経営者、両方の顔を持つ中で、学業とビジネスのバランス?

私の場合は、大学1、2年生の時に集中して気になる授業に出席していたので、3、4年生の時間は自分のために使おうと思っていました。なので、思い切ってビジネスに専念することができました。

4年生で大変だったのは卒論だけでしたが、丁度自分が書こうと思っていたテーマを変更して、自分のビジネスについて書くことにしたので、スムーズに進めることができました。

現代の若者の働き方や仕事に対する価値観について。

仕事に対してマイナスなイメージを持っている若者が多いなと感じています。例えば、海外では飲食店で働くことがステータスになる国もあるのに、日本では低賃金や重労働というマイナスイメージが強い。

デスクワークでも『できるだけ仕事はしたくない』という考えの人が多く、このままで若者は大丈夫なのかなと正直思うことがあります。もっと自分の価値を高めるためにビジネス思考を常日頃から意識することが必要なのではないでしょうか。

ハワイ旅行での永田萌依さん

自分で事業を始めてみて、良かったことは何ですか?

やはり、行動しないと得られないワクワク感や挫折があります。動かないと経験できないものがたくさんあるんです。また、クリエイティブな仕事のほうが、今の時代はより楽しいと思っています。

利益を出す事と自分のやりたい事のバランスについて。

利益を出すことは絶対条件です。利益を出すことで社会に貢献した上、自分のやりたいことができていればいいと思っています。バランスを常に取りたいと考えています。

利益を出す事と自分のやりたい事のバランスについて。

旅行、特に海外旅行によく行きます。ビジネスを始めてから、お金に対する価値観が変わりました。以前よりもケチになった気がします(笑)。日常生活ではあまりお金を使わないようになりましたが、新しい価値観や経験には積極的にお金を使うようになりました

私の人生のモットーは、新しい価値観に触れたり、新しい経験をすることなので、海外旅行で心が揺れ動かされる瞬間にはお金を惜しまないようにしています

最後に、同世代の若者や、これから起業を考えている方へのメッセージをお願いします。

ありきたりな言葉になってしまいますが、限界は超えたほうがいいです。有名なブルース・リーの言葉で“考えるな、感じろ”とありますが、頭で考えるよりも限界まで感じてみてください。新しい世界がみえ、より人生が充実すると思います

特に東京は、自分の足を動かすことでしか得られないものがたくさんあります。とにかく動いて、限界を超えたほうがいい。それが私からのメッセージです。

キャリアアップして素敵な人生を送ろう
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